- 2025年にTVでネットの時代が来る裏付け
- リモコンボタン1プッシュでネットに接続
- 4Kが使われている複数機能の解説
- 買い替え期の解説とTV選びのポイント
よく耳にする「4K」。TVの画質や4K放送チューナー、4K対応TV、4Kチューナー内蔵TV、動画の4K画質への最適化機能など、複数の製品や機能に4Kという言葉は使われています。 この記事では、4KTVによって本格的なTVでネットの時代が加速することと、複数の場面で使われる4Kについて解説しています。
2025年に60%以上の世帯がTVでネットを観る
2017年~2020年は、TVの買い替え期の始まり。そして、4KTVはリモコンのボタン1つでネット動画を観ることができるTVです。 新しい4KTVに買い替え、自宅にWiFi環境があれば、高画質でYouTubeなどが楽しめる。それが、ごく普通のTVの楽しみ方になりつつあります。
2025年には、インターネットに接続できるTVをもつ世帯数が 約31,700,000世帯に達すると予測されています。 参考:『ITナビゲーター2020年版』 野村総合研究所発行
国立社会保障・人口問題研究所 が2018年に発表した、日本の世帯数推移予測では、2025年の総世帯数予測が54,116,084世帯。 簡単にインターネットを観ることができるTVが、日本の総世帯の約60%に普及することになります。
4KTV ボタン1つでネットにアクセス
2020年4月1日現在、サイズが43インチ以上のTVであれば、4K画質のモニター、4Kチューナー内蔵、WiFi対応の機種を購入できます。4KTVはTVのホーム画面からボタン1つでインターネットの動画(YouTubeなど)にアクセスできるアプリを装備。 自宅にWiFi環境があれば、すぐにTVでネットが楽しめるTVです。
「4K」って?4つの機能の呼び名につく4K
「4K」はデジタル家電製品のスペックに関連した用語です。4つの機能に対して4Kという言葉が使われています。
- 4K画質 TVモニターやビデオカメラの画質をあらわす画素数の4K
- 4K放送 BS4Kなど4K画質の映像で制作された番組の衛星を経由した放送
- 4Kチューナー 衛星で送信される4K放送を受信できるチューナー
- 4Kアップコンバート 主にブルーレイレコーダーに搭載されている、4K画質のモニターに対して、低画質の映像をできるだけ最適な高品質の画質に変換する機能
4K対応と4K内蔵の違い
家電量販店のTV売場には、「4K内対応」「4K内蔵」の表示がプライスカードの近くに大きく貼られている場合があります。 どちらもTVモニターは4K画質ですが、4K対応のTVには4Kチューナーが入っていません。つまり、衛星から送信される4K放送を受信できないためBS4Kなどの番組を観ることができないTVです。 4K内蔵は、4Kチューナーが内蔵されているので、BS放送を受信できるアンテナやネット回線があれば、4K放送を4K高画質で観ることができます。
- 4K対応:モニター画質が4Kだが4K放送を受信するチューナーがない
- 4K内蔵:モニター画質が4Kで4K放送を受信できるチューナーが内蔵
番組やネット動画の画質が悪ければ4KTVでも映像は汚い?
TVに映し出される映像の品質は、TVの性能・モニターの画素数と映像自体の品質で違ってきます。同じ地上波のTV番組を性能・画素数の異なるTVで観ると判りますが、微細な再現、色合いや明るさ、コントラストが違って「綺麗」「汚い」の差が一目瞭然です。
画像エンジンの性能が高ければYouTubeも綺麗
4KTVでYouTubeを観た場合も同様で、4KTVのもつ色再現性や明るさとコントラストのコントロール機能の違いで 「綺麗」「汚い」 に差が生まれます。
モニター性能でも違いはありますが、最も大きな差が生まれるのは「画像エンジン」と呼ばれるTV画質を最適化しコントロールする機能です。この性能が高ければ、YouTube動画も綺麗に観ることができます。
2020年に第2の買い替え期がスタート
TVの放送波が、アナログから地上デジタルテレビ放送に切り替わったのは、2003年12月1日~2011年7月24日の期間です。この放送の切り替えにあわせて、TVの買い替えが起こりました。
日本のメーカーでTVの修理部品を保有している期間は8年です。この期間を過ぎて故障すると、修理ができないため買い替えるしかありません。 一般的に液晶TVは、液晶の背後から光を当てるLEDバックライトの寿命が7年~10年と言われています。
アナログから地上デジタルテレビ放送の切り替えにあわせてTVを買い替えた方の第1回目の買い替え期は 2010年~2013年に始まりました。 そして、2017年~2020年は、更に7年経過した第2回目の買い替え期になります。
TV選びのポイント
最後に新しくTVを買い替える方のためにTV選びのポイントをご紹介します。
- 4K内蔵TV
- 売場で斜めから観て画質を比べて納得できる
- 「2倍速表示」機能が付いている
購入後10年間、同じTVを観続けることを考えると、BS放送を観ていない方でも4K放送が受信できる4K内蔵TVをおすすめします。
TVを観ていて疲れにくい画質のものを目で確かめて購入することも大事なポイント。おすすめの比較方法は、いつでも正面からTVを観るわけではないので、斜めから観て画質を比べることです。液晶TVの場合、製造段階での方式の違いで、斜めから観ると画面の色合いが浅く観える機種が多数あります。
列車が通過するような動きの速い映像や番組後のロールテロップの文字がブレて観えるTVがあります。動きのある映像がブレるTVは 「等倍表示」機能の製品です。 「2倍速表示」という早い動きの映像に対応できる機能がありません。 2~3万円前後、価格に差がありますが、10年間、観続けることを考えると「2倍速表示」機能が付いたTVをおすすめします。
2020年4月1日
文:Yoshinori.Takayama
本記事に関連したFABE union Projectは下記を参照してください。
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